第十九番 権現山
毘沙門堂(広島県真言宗教団)
御本尊 毘沙門天王
御真言 おん べいしらまんだや そわか
御詠歌 魔をくだす たけき姿に 引きかへて なさけにあまる 福徳の神
縁起
本尊毘沙門天王は、多聞天と訳し、仏法の御法神四天王の一尊にて北方を守り賜う。仏教の日本伝来と共に伝わり七福神の中に加へられ、福徳除災の神として、庶民の信仰を受けられる。当山御本尊は、行基菩薩の作と伝わり、治暦元年(一〇六五)僧教尊この霊山に安置す。その後、銀山城主武田家代々の北方守護神として尊信し、僧覚信坊を請じ願成寺を建立。更に七ヶ寺を建立される。
毛利氏広島築城と共に願成寺は広島に移され、毘沙門堂、仁王門、東明寺、西明寺のみ残れり。一千余年の歴史を物語る如く聖観世音菩薩、福石縁結び岩、修行大師尊像等現存し信仰を集む。旧暦正月初寅の日を縁日として、大祭を修行し、当日は東は岡山方面より西は山口県地方より沢山の信者の参拝でにぎわう。尚御本尊毘沙門天の外に吉祥天及び禅尼師童子もお祀りしてある。
【巡拝ガイド】
安佐コースの巡路 75薬師院→ 19毘沙門堂→ 20医王寺交通便
広島交通 毘沙門台方面行「安佐中学校」下車徒歩35分J R可部線 「緑井駅」下車徒歩40分
アストラムライン 「毘沙門台駅」下車徒歩35分