第五十八番 清水山
白華寺(真言宗御室派)

白華寺

御本尊 十一面観世音菩薩
御真言 おん まか きゃろにきゃ そわか
御詠歌 長門島 清水が丘の 観世音 よろずの病い なをすたきつせ

縁起
  一〇五九年(康平二年)二月十八日、当時倉橋島の地頭であった塩竈左衛門佐勝信が夢のお告げを受け、倉橋島尾立村の千羽が嶽で「十一面観音像」を発見、小船に乗せて持ち帰り、火山の麓の少し開けた平地に草庵を結び奉置したのが白華寺の始まりとされる。小さいながら清らかな滝と霊山の趣漂う松林から清水山松瀧院と号した。万葉集に、天平八年の遣新羅使が倉橋で船団を整えた際に詠んだ八首が伝わるが「石走る 瀧もとどろに鳴く蝉の 声をし聞けば 都し思ほゆ」は当山の小滝の様子であるとされる。
 御本尊木造十一面観音立像は、平成五年に広島県重要文化財に指定されている。行基菩薩の御作と伝えられるが、近年の調査では十三世紀後半の作という。秘仏とされ御開帳は三十三年ごとである。境内には、大師堂、阿弥陀堂をはじめ、疣落し地蔵、ぽっくり地蔵、粟島明神などを祀る。また山麓には「倉橋八十八ヶ所」という行程約八キロの霊場もある。白華寺は、海上安全祈願や厄除祈願など倉橋島祈願所として古くから信仰され、例大祭は毎年四月二十一日前後の日曜日である。二月三日の節分会、月例倉橋八十八ヵ所巡拝会なども開催される。
【巡拝ガイド】
呉コースの巡路 48観音寺58白華寺46萬願寺
交通便
JR 広島駅〜呉駅(40分)、バス呉駅前から1時間20分
車 広島市内から1時間40分
住所
〒737-1377 広島県呉市倉橋町1035番地 TEL 0823-53-0372
近くの札所
46萬願寺