第四十六番 三登山 観音院
萬願寺(真言宗単立寺院)

萬願寺

御本尊 十一面観世音菩薩
御真言 おんまか きゃろにきゃ そわか
御詠歌 よろず世の 願を救う 観世音 はれてうれしや 三登の山なみ

縁起
 呉湾を一望に見下す三登山(観音山)に朱塗の伽藍あり。後の山の緑の中に二十四米の五重塔そびえ、前面の海、呉の八景に入る。元海軍鎮守長官藤田中将の「山秀水清」の碑あり。慶長元年水野重政の中興の碑境内に在り、呉市屈指の古刹である。
 御本尊は夜なき観音、又は焼のこりの観音と云い、前者は今を去る二百五十年前に盗難に合い、村人広島に探しもとめるに城下の店前によく似たお姿を見つけたる処、その店の五・六才の娘、毎日夕方になると宮原に帰りたいと泣くに家人心配したる由つげたれば村人非常に喜び、旧七月九日に再び迎えたるとか、又其後火災に遇い本堂灰燼に帰すも御本尊が約一町奥の泉の中に全身黒こげにて入っておられたとのこと、現に黒こげの台座あり。また厳島の烏喰の儀式に関係のある烏子島の石塔に「烏子島に三年住めば声が潮がる髪が潮がる」と云う歌声あり、不思議に思い探すれば血と墨にて書いたる一字一石の法華経及寛文年間の石碑及仏像出ず。奥院の霊水は本尊がつかわれた水にて今にいたりし人々これをもとめる。
【巡拝ガイド】
呉コースの巡路 45萬年寺→神応院→宮原5丁目交差点→宮原上道路右折→観音寺→萬願寺山門→46萬願寺→58白華寺
交通便
市営バス (鍋桟橋行)「宮原8丁目」下車、徒歩5分
住所
〒737-0024 呉市宮原通7丁目13-5 TEL 0823-23-6176
近くの札所
45萬年寺

呉コース