第三十八番 金嶽山 常光院
国分寺(真言宗御室派)
御本尊 薬師如来
御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
御詠歌 安芸の国 一国一の国分寺 まいる姿は ぼさつなりけり
縁起
聖武天皇(千二百年前)天平十三年三月に鎮護国家、万民豊楽のため国毎に一寺院の建立を命ぜられ、安芸国分寺もその時の建立で、当時は七堂伽藍三十五の僧坊があり、国内無比の大道場で信仰を兼ねた行政府でもあった。
毛利輝元公大守たりし時、御法頗る全盛なりしが、大守福島公の時に当り没落の傾向あり、王朝の衰徴二度の兵火に遭うなど、数々の秘録を遺し明治二年までは芸藩主浅野家の祈祷所として代官の直支配にあった。
遺跡は西方玉垣内にある七重塔跡で昭和十一年九月三日国の史跡指定を受けている。当寺に保存されている縁起巻物に依ると、開祖は聖徳太子、本尊は行基菩薩の作と伝える薬師如来像で、仁王門諸仏像などここに郷土文化の名残りが偲ばれる。又薬師堂にある本尊は(県の指定文化財)であり、受験の際霊験あらたかであると言われている。平成十六年三月本堂が再建され、境内整備もなされ諸祈願・水子供養等参拝者が絶えません。尚平成二十五年に、周辺が国分寺歴史公園になります。
【巡拝ガイド】
賀茂コースの巡路 57福寿院→ 38国分寺→ 39光政寺※福寿院から巡拝コースで随道は軽自動車しか通行出来ません。
※普通車の方は、賀茂鶴酒造近くの陸橋道からお廻り下さい。
交通便
JR山陽本線 「西条駅」下車、東北に徒歩10分車 山陽自動車道西条インターから5分