第一番 亀居山 放光院
大願寺(高野山真言宗)
御本尊 釈迦如来
主 尊 厳島弁財天
御真言 なうまくさんまんだ ぼだなん ばく
御詠歌 大いなる 願う心の 打ち初め 八徳を杖に 仏足の寺
縁起
厳島は神域として、弘法大師中興の霊蹟で、大師は中国より御帰還の途路当寺に在住の砌、大同元年弁才天尊像を自作、神社の宝殿に勧請し奉って厳島大明神と称し、江ノ島、近江竹生島と並ぶ日本三大弁才天として知られる。当山弁才天は、海運、音楽、文学、知能、医薬、福徳、弁論、生産の八功徳の神様として古来より、平家及び毛利一門は殊に信仰厚く繁栄し、豊臣秀吉公は大経堂を建立して一万石を奉納し、近くは明治の顕臣伊藤博文、勝海舟、井上馨等が弁才天を拝し、霊験を蒙しことは古文書に明らかである。当山は明治の神仏分離までは、厳島神社並びに諸社の造営を管理する寺社奉行であったので、分離令発令の際、千畳閣、五重塔、多宝塔等緒堂宇は失いながら、各御本尊は、弁才天尊像と共に無事当山に遷し奉り現在に至る。その多くは国重要文化財として指定され、また、中世古文書、瀟湘八景図屏風、等々数多くの宝物を有す。尚、ご本尊釈迦如来は、明治時代まで千畳閣(かつての大願寺本堂)御本尊として祀られていた。
【巡拝ガイド】
交通便
JR「宮島口駅」下車、航路にて10分、宮島桟橋より徒歩15分
厳島神社廻廊出口横
住所
〒739-0500 廿日市市宮島町3 TEL 0829-44-0179