第七番 上不見山 淨土王院
極樂寺(高野山真言宗)
御本尊 千手観世音菩薩
御真言 おん ばざら たらま きりく
御詠歌 極楽を はるかに思う はかなさよ 胸のうちなる 仏見るまで
縁起
高野山真言宗に属する別格本山極樂寺。本尊千手観世音菩薩は、天平三年行基菩薩奇光にひかれて当山に登り、霊木大杉を以って済世利人のため彫刻安置さる。後大同年間弘法大師御登山、観世音菩薩の古像を修飾し、再び開眼供養されたと伝えられる。脇仏不動明王、毘沙門天王像は弘法大師作と言われている。久寿年中には鳥羽上皇御信仰あって山号「上不見山」の勅額を下されて、其の使者として西行法師来山の際「駿河なる富士をば、安芸に引きかえて、上見ぬ鷲の峰の尊き」と和歌を残しておられる。毛利元就公は観音の霊験を聞き、度々登山参詣され、永禄五年八月、本堂を再建寄進され現在に至っております。(室町時代の建造物として広島県重要文化財に指定されている)明治維新の廃仏毀釈にて衰徴せるとき、先住隆海、隆恵両大和尚二代に亘り復興に努力せられ現在まで維持せらるる。本尊は進学、安産、商売繁盛等諸願成就を祈り、多くの人々に信仰され、参詣者も多い。
【巡拝ガイド】
佐伯コースの巡路 79浄土王院→ 7極楽寺→ 8圓明寺交通便
JR 「廿日市駅」下車徒歩110分(平良登山道)広電 「山陽女子大前」下車徒歩90分(佐方道)
車 西広島バイパス速谷神社交差点より約20分
タクシー JR廿日市駅前から30分