第三十五番 月光山
大師寺(高野山真言宗)
御本尊 厄除大師
主尊 南無大師遍照金剛
御真言 なうまくさんまんだ ばざらだんせんだん まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
御詠歌 厄除を 願うもろびと 救うまで みのりかがやく 月光の山
縁起
厄除けのみ寺で知られる当山は、海田景勝の地、日の浦山中腹に天保十一年(一八〇四年)開創。周囲は数千基のお墓に囲まれ、裏山より山頂までに日の浦山四国八十八ヵ所の石仏を安置し、山全体を信仰の霊場として一般に開放、別名海田のお大師さんとして親しまれております。又、当山の守護神として、明治初年、大和国信貴山より毘沙門天王を勧請。信貴山広島別院昇格記念に、総本山朝護孫子寺をモデルに毘沙門天本堂を再建。一見京都の清水寺を思わせる舞台作りで、眼下に海田港を見下ろす眺望は格別です。
堂内の両脇には近年まれにみる巻物の般若心経一萬巻のお写経奉納所である。特に毘沙門天王は、商売繁盛、心願成就の守護神として霊験あらたかにして、多くの願いを叶えて下さる福の神です。
主な年中行事 元日より三日、修正会 二月三日、節分会 四月二十一日、正御影供
七月三日、毘沙門天王出現大祭 八月十六日、大文字精霊送り
毎月三日、毘沙門天王御縁日 毎月二十一日、弘法大師御縁日
【巡拝ガイド】
安芸コースの巡路 59薬師禅寺→ 35大師寺→ 61妙光寺交通便
JR 山陽本線「海田市駅」下車、北口より徒歩10分バス バスセンターまたは広島駅前より呉・矢野・熊野・西条方面行「海田」下車、北へ徒歩15分