第四十八番 両城山
観音寺(広島県真言宗教団)
御本尊 不動明王 脇仏 大聖歡喜雙身天王
御真言 なうまくさんまんだ ばざらだんせんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
御詠歌 ありがたや 観音慈悲にみちびかれ 不動の滝に 閼伽をそそいで
縁起
古くから両城山に弘法大師を祀る堂があり、明治二十年呉海軍鎮守府が設置された時、初代長官子爵海軍中将中牟田倉之助が、鎮護国家と将兵の武運長久、海上安全を祈って、不動明王を又市民の平安と街の発展を願って、京都の神泉苑から十一面観音と歓喜天尊を勧請して祀る。
爾来、節分厄除星祭には、採燈護摩供、火生三味(火渡り)、七月十日観音四万八千日には、観音経を読誦して、安産祈願、安産腹帯授与、土用丑の日には秘密神 を持念して、諸病胡瓜封じを修す。十月一日には歓喜天浴油供の秘法を修し、商売繁昌、諸願成就をご祈念する諸行事がある。
尚、山内に水子地蔵尊、水子供養地蔵尊が数百体祀られ、供養奉納者が断えない。境内洞屈内にある落差八米の滝の水は、現当二世の清浄心を発させ、六根の業垢を洗うが故に洗心の滝と名づく。又岩間から涌く浄水は霊水と呼ばれ、命生の水と尊ばれる。これ一重に諸天善神諸菩薩の大威神力の霊徳にして、霊験新たかなりと参拝者が絶えない。
【巡拝ガイド】
呉コースの巡路 47三徳寺→48観音寺→58白華寺交通便
JR 呉駅より徒歩15分タクシー 5分(560円〜640円)
両城中学テニスコート裏の社務所に8台分駐車場あり。