第六十二番 月光山 大日密寺
明星院(真言宗御室派)
御本尊 千手観世音菩薩
御真言 おん ばざら たらま きりく
御詠歌 みだれ行く 人のこころを 照らしませ 月の明りも 星の光も
縁起
当山は、天文十三年亀渓元智大禅師により中興開山され、毛利・福島・浅野家と続く歴代広島藩主の祈願寺として藩内五ケ寺に数えられ、寺領は四百石で末寺八ケ所を有し、大伽藍にして宏壮を極めていました。又、真言宗一派の触頭として、後には旧御室御所総本山仁和寺別院をつとめた名刹であります。
戦前までは、本堂・不動堂・大師堂・聖天堂・仁王門・赤穂義士堂・鐘楼・庫裡等の七堂伽藍を整え真言密教道場の重責を果していましたが、昭和二十年原子爆弾により仁王門・赤穂義士堂の倒壊を残し、全ての諸堂宇・仏像・仏具等は悉く灰燼に帰してしまいました。爾末、本堂・不動堂(護摩堂)を再建し、焼失をのがれた秘仏を祀り、近郷善男善女の信を集め近日に至ったものであります。本堂両脇壇には、赤穂義士木像(四十八体)を安置しています。
【巡拝ガイド】
東西コースの巡路 63光明院→ 62明星院→ 85安養院交通便
バス 広島駅新幹線口よりバスセンター行及び牛田方面行、「鶴羽根神社」下車、徒歩1分バスセンターより広島駅新幹線口行、「鶴羽根神社」下車、徒歩1分
バスセンターより広島駅経由牛田方面行、「饒津神社」下車、徒歩1分