第六十三番 醫王山
光明院(高野山真言宗)
御本尊 薬師如来
御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
御詠歌 光輝ある 法の教えに てらされて 明るくなりぬ 人のこころも
縁起
当山は、今から凡三百九十年程前の元和五年(西暦一六一九)に、紀州浅野候(藩主浅野長晟が入城、安芸、備後八郡を合わせて四二万六千石の領主となり、以後十二代二五〇年にわたり政治にあたる)に従い、紀伊の国から初代の木食秀存師が来られ、 浅野家の祈願として建立され、御城後白島の松原の一画にあり、利益院と称す。本尊は薬師如来でその頃御城下の人達はそこを薬師町と呼んでいました。不幸にし享保五年(西暦一七二〇)の大火災で本堂伽藍を焼失し、直ちに再建復興するも、天明年間又火災ありて旧記什物皆失う。その後、あの歴史的な広島原爆で再度、本堂、境内大黒天小堂、金比羅宮その他附属建物、什器物を失いましたが、幸いにして御本尊様は疎開されていて御無事でした。終戦後間もなく建立した仮本堂は、風雨による損傷も著しく、又狭隘となり、昭和五十九年宗祖弘法大師さまの御遠忌千百五十年の記念事業として昭和五十八年に本堂再建成りて本尊を奉安す。
【巡拝ガイド】
東西コースの巡路 64宝勝院→ 63光明院→ 62明星院交通便
広電 八丁堀−白島線「白島終点」下車、徒歩7分広電バス 仁保沖町−戸坂線・江波−牛田線、「白島」下車、徒歩7分
タクシー JR広島駅新幹線口・在来線いずれも10分(1,000円位)