第六十四番 岩尾山 興善寺
宝勝院(真言宗)
御本尊 阿弥陀如来
御真言 おん あみりた ていせい からうん
御詠歌 宝とは 仏法僧の 三つなれば 勝れたるもの 他にあらめやは
縁起
天正年間、毛利輝元公広島築城の折、広島城の鬼門守護して慶長三年(一五九八年)住古よりこの箱島(白島の古名)に祀ってあった掟明神社を造営しその別当として、築城奉行二宮太郎右衛門就辰(輝元公の叔父)の子孫増仙法印を開基として、伽藍一を建立せしめ社領として五百石を給わせられた。慶長五年豊臣方に味方し戦った毛利公は、徳川方に敗れた為防長に移封された。次の藩主福島正則公の代に寺領を没収される。明治初年神仏分離の際に、碇神社と境内を分離縮小された。昭和二十年八月六日、原子爆弾に被爆し諸堂ごと焼失した。昭和五十年に本堂続いて五十四年に会館庫裏が復興せられた。本尊阿弥陀如来は桃山時代の作である。墓地には浅野藩四代藩主綱長一公の側室春登院殿が天文元年(一七三六年)に建立された宝篋印塔がある。鎮守には、若宮稲荷と当護稲荷というダブルの稲荷大明神が祀ってある。境内には昭和五十一年に水子地蔵尊が建立され霊験新たかなお地蔵さんとして、参拝者が絶えない。
【巡拝ガイド】
中央コースの巡路 65洞門寺→ 64宝勝院→ 63光明院交通便
広電 八丁堀−白島線「白島終点」下車、徒歩7分広電バス 広島駅−横川駅線「白島町」下車、徒歩7分
広電バス 仁保沖町−へさか線 「白島九軒町」下車徒歩2分
広電バス 江波−牛田線 「白島九軒町」下車徒歩2分
広電バス 大学病院−牛田旭・へさか線 「神田橋」下車徒歩5分
広交バス 牛田・上千足・高陽線 「神田橋」下車徒歩5分
JRバス 牛田・上千足・高陽線 「神田橋」下車徒歩5分
タクシー JR広島駅より約5分(600〜700円)