第七十二番 伊屋山 存光寺(曹洞宗)
御本尊 阿弥陀如来
御真言 おん あみりた ていせい からうん
御詠歌 峰の色 谷のひびきも 皆ながら 吾が釈迦牟尼の 声と姿と
縁起
当寺は、伊屋山存光寺と申しまして、後の山に伊勢神宮が鎮座されています。弘治元年(一五五五)毛利元就の厳島合戦には、当寺の山に宮尾城が造設され、厳島に上陸した賊軍を引きつけている間に、裏山のばくち尾の方から夜半、毛利本隊が襲撃して、毛利軍の勝利となりました。
毎年十一月一日には、お伊勢さんのお祭りがあり、全山境内では、踊りもあってにぎわいました。
当寺の開創は、天文九年(一五三八)和泉州多武の峯浄土院という所から、存光坊真空寂如阿闍利が来られ、阿弥陀三尊仏をまつられたのが始まりであります。
江戸時代になってから、廿日市市洞雲寺の第十五世骨岫玄的大和尚(承応二年一六五三年七月十六日寂)が再興され、新しい時代の存光寺となりました。境内には、薬師如来、地蔵菩薩等もまつられていて、前を通る人々にも人気があります。
【巡拝ガイド】
宮島コースの巡路 86宝寿院→ 72存光寺 〜フェリー〜宮島口〜広島駅北口交通便
JR JR宮島口駅・広電宮島口駅下車→フェリー約10分→徒歩5分宮島桟橋から徒歩5分