第八十一番 道成山 纓公安寺
蓮光院(高野山真言宗)
御本尊 阿弥陀如来
御真言 おん あみりた ていせい からうん
御詠歌 阿弥陀仏 はすの花咲く お浄土で 光もとめて 来る子らをまつ
縁起
本尊阿弥陀如来は、ある山村の寺より安置されたもので、作者は不明であるが五百年以前のものとされている。初代住職が真宗白道会の時、真言密教の不思議に魅せられて真言宗に改宗し現在に至る。当院に祀ってある藕糸大師の御影は明治十一年、大蔵卿大隈重信の母、三井子が八十八歳のおりに、藕糸にて八十八幅の御影を織られ、各霊場に納められたうちの一幅だと伝えられている。
また、奥之院には観音堂があり、そこに祀られている観世音菩薩は、極楽寺御本尊と同木で、行基菩薩の作であるとされ、千二百年前のものと伝えられている。この観音堂は、元和四年より寛政年間に至り大破損におよび自然廃寺となった為、道成山纓公安寺の山号を頂戴し、蓮光院として本堂を新築し現在に至り、数多くの霊験を現した霊場である。他に大日如来は江戸時代中期、不動明王は江戸時代後期の作だとされている。
【巡拝ガイド】
佐伯コースの巡路 82洞雲寺→81蓮光院→83正覺院交通便
JR山陽本線 「廿日市」下車、徒歩2分広電宮島線 「廿日市」下車、徒歩2分