第四十九番 中倉山
浄空寺(広島県真言宗教団)
御本尊 阿弥陀如来
御真言 おん あみりた ていせい からうん
御詠歌 あなうれし 迷い迷いて 浄空寺 浄土へつづく 道なりしとは
縁起
当山は昭和二十四年十一月、御先祖法楽より入信せる山本浄空師が、三滝善光寺開祖西原覚如師の御導きにより、江田島町鷲部の里に本尊阿弥陀如来像を御迎えしたに始まる。覚如師直伝の「先祖の霊のおとりつぎ」を主眼とする教えを弘める為、浄空師は福王寺にても修行を受け、日夜精進の甲斐があって信者は遠近より慕い集まる。されど四十二年秋、不慮の火災に偶い、御本尊始め悉く灰燼に帰す。昭和四十四年春、現在の中倉山に仮本堂を建て、再び御本尊阿弥陀如来を迎え奉り、多聞院様始め信者各位の尽力により、宗教法人浄空寺が誕生した。平成元年秋信者一同十年来の念願が叶い現在の本堂が建立されました。見渡す限り翠したたる九嶺の山並みに囲まれた中倉山は、眼下に熊野団地が開け、春には鶯をはじめ、きじに山鳩其他名も知れぬ小鳥のさえずりが聞こえる幽遂の霊地である。
【巡拝ガイド】
呉コースの巡路 広島駅北口→49浄空寺→60法念寺交通便
呉市営バス (呉駅前発—熊野団地方面行)「中倉バス停」下車、徒歩5分JR 矢野駅下車→広電バス(熊野団地行) 所要時間15分、境橋下車徒歩10分